Rampage IV ExtremeはチップセットX79で、NVMeは非対応です。そこでM.2 SSDを認識させ起動ドライブとしてOSをインストールできるようにMod BIOSの設定方法をまとめておきます。Mod BIOSは自己責任です。PC環境が違う場合はそのまま真似すると壊れます。今回は実際に私のPC環境でM.2 SSDを認識させ起動ドライブとしてwindows10をインストールして運用しています。すでに2年以上経ちますが、今のところ問題は起きていないです。
「Non-Volatile Memory Express」を略した名称です。SSDをはじめ、不揮発性メモリを使用したフラッシュストレージのために最適化された通信プロトコルを指します。
※M.2とは
SSDの接続端子について定めた規格の名称です。M.2 SSDのなかにもSATAタイプやPCIeタイプなどがあり、外観も長さや接続端子の形状などで複数の種類があります。
※PCIeとは
SATAと同様に拡張バスや拡張スロットの接続規格を指す名称です。「Peripheral Component Interconnect-Express」を略した呼び名で、SSDに限らずメモリの接続方式としても普及しています。
しつこいですが注意点としてMod BIOSは「動作保証」外です。機器の破損、不具合の発生は自己責任の了承上、お願いいたします。
PC環境
- windows10
- RAMPAGE IV EXTREME
- Samsung SSD 250GB 960EVO M.2 Type2280
- AIF-08
- USBメモリ
AIF-08はPCIeアダプターです。詳細はこちらになります。
準備
ツールやBIOSを任意のフォルダにダウンロードします。
BISO入手
winodwsで下記URLからRampage IV ExtremeのBIOSをダウンロードします。
https://www.asus.com/jp/Motherboards/RAMPAGE_IV_EXTREME/HelpDesk_Download/
OSを選択します。私は「windows10 64-bit」を選択しました。
一番新しいBIOSのバージョンは「4901」なので、これをダウンロードします。
UEFITool入手
winodwsで下記URLからUEFIToolをダウンロードします。
https://www.win-raid.com/t871f50-Guide-How-to-get-full-NVMe-support-for-all-Systems-with-an-AMI-UEFI-BIOS.html
下の方へスクロールします。
赤枠「Spoiler」をクリックします。
赤枠「UEFITool v0.28.0」をダウンロードします。
NvmExpress入手
続いて同じページ赤枠「NvmExpressDxe_4」をダウンロードします。
解凍
任意のフォルダにダウンロードしたファイルは3つは圧縮されたファイルです。
- Rampage-IV-Extreme-ASUS-4901.zip
- UEFITool_v0.28.0.rar
- NvmExpressDxe_4.rar
解凍ツールを使用して解凍します。
Mod BIOS作成
UEFITool_v0.28.0.rarを解凍すると「UEFITool.exe」があります。
「UEFITool.exe」を起動します。
UEFIToolのメニュー「File」⇒「Open image file…」をクリックします。
任意のフォルダに解凍したRampage IV ExtremeのBIOSを「Rampage-IV-Extreme-ASUS-4901.CAP」を読み込みます。開くをクリックします。
「AMI Aptio capsule」の横にある赤枠「>」クリックします。続いて「Intel image」の横にある赤枠「>」、「BIOS region」の横にある「>」、上から3番目の「>」をクリックします。
一番下までスクロールします。
「Volume free space」の上を右クリックし、「Insert after…」をクリックします。
解凍した「NvmExpressDxe_4.ffs」を読み込みます。
上記のようになっていれば完成です。
UEFIToolのメニュー「File」⇒「Save image file…」をクリックします。任意のフォルダに「R4E.ROM」というファイル名で保存します。USBメモリはFAT32/16ファイルシステムにフォーマットしておきます。「R4E.ROM」をUSBメモリのルートディレクトリに保存しておきます。
BIOS更新
Rampage IV Extremeの「USB BIOS Flashback」を用いて、バックパネルのUSB2.0ポート(ホワイト)にUSBメモリを接続します。ボタンのライトが点滅するまで「USB BIOS Flashback」ボタンを押し続けます。「USB BIOS Flashback」が完了するとライトは消灯します。
認識
システムを起動すると下記のように起動デバイス選択の中に「PATA SS」と表示されるようになります。この状態になるとWidows10がインストール可能になります。私はすでにWidonws10がインストールしてあるので、このような状態になります。
まとめ
本来、Rampage IV ExtremeはチップセットX79でNVMeは非対応ですが、M.2 SSDを認識させ起動ドライブとして使用できるようになります。最初はよくわからなくて、うまくいかずM.2 SSDが認識しませんでした。その都度、BIOSをひとつ古いBIOSのバージョン「4804」に戻して、Mod BIOS「4904」を書き込んでバージョンアップされたことを確認した後に動作確認してました。できた時の喜び大きく、もう10年近く使用していたマザーボードだったので非常に嬉しかったです。有志の方に感謝です。